みなさまいかがお過ごしでしょうか。
管理人のかざひなです。
お気に入りの革財布、グレンロイヤルがだんだん色褪せてきました。
色褪せるというか、禿げるというか。
革本来の色が見えてしまっている状態。特に角。
これは補修に挑戦できるなぁと思い実際にやってみました。
用意するもの
- ほこり汚れを取るブラシ
- 補修クリームを出す皿(今回は紙コップを切ったものを使いました)
- 綿の布(着なくなったシャツを切ったものを使いました)
- サフィール(ダークグリーン)
- 色補修をしたい革(今回は財布)
特に用意するもので困ったものはなかったのです。
ホコリ汚れを取るブラシは靴磨きに使ってるものを使いましたが、改めて財布に傷がつくといくことはありませんでした。
クリームはキャップの頭にある突起を刺して幕を開けて使うというタイプだったのですが、幕が固いのかキャップの突起が優しいのか全く開きませんでした。
めちゃくちゃ固い…千枚通しを使って穴を開けました
すごく固いんだろうなぁと思って思いっきり千枚通しを突き刺したら、思いの外簡単に貫通したので、千枚通しもチューブの先端も溢れたクリームで緑色に。
幕を破るときは気をつけてください。
ちなみにサフィールはAVEL(アベル)社というフランスの会社から出しているシューケア・レザーケアのブランドです。
サフィールは世界80ヵ国以上で展開されている有名なブランドです。
管理人が買ったチューブタイプのものだと全部で47色あります。
混ぜて使うことも出来るし、水で伸ばすことも出来るのでお手軽に色々な革の色に対応できそうですね。
補修開始
砂漠化しておりますね…
主にこの辺りの色褪せがひどいので、ここをメインに補修していきます。
革のホコリをとる
ホコリを取る時のブラシは柔らかい毛の方が良いです。
しなやかで柔らかいブラシを使うことで、細かいところの汚れや溝の汚れを取ることができます。ブラシは馬毛がおすすめですよ。
管理人は面倒くさがりなのでとりあえず家にある馬毛のブラシを使いましたが、握って使えるタイプの小さい方がブラッシングしやすいですね。
汚れを取らないと拭いた時に傷がついたり綺麗に補修できなかったりします。
布にサフィールをつけて少しずつ塗っていく
紙コップの底にクリームと水を入れます。
水は写真の通りに溝付近に少しだけ入れておくと使いやすいです。
公式ではクリームと水を1:1で混ぜて使うとクリームが伸びやすいとのことですが、混ぜなくてもクリームが柔らかく伸びがよかったです。
ただ、少しずつ着色していった方が自然に仕上がるそうなので、不安な方は水で伸ばして使うことをお勧めします。
クリームつけすぎると艶が消えるので。
ただ、クリームをつけすぎたとしても何ヶ月か使っていくといい感じに艶が戻ってきます。
布にクリームを少しつけて塗っていきます。
コバにも補修クリームを塗ります。
布で塗っていくのが面倒になって指に直接クリームを乗せて塗っていきます。
もう塗るというより刷り込む勢いです。
本当は良くないと思うのですが、ここで管理人の短気な側面が出てきました。
サフィールのパッケージにも書かれているのですが、少し塗ったら乾かして、また少し塗って乾かしてと色を重ねていくのが自然に仕上がる方法です。
管理人、乾かす代わりに布でクリームを拭き取るという今思うと謎の行動に出ておりました。
それでも色は付くのだからこの補修クリームはすごいものです。
こんな感じに塗り終わりました。
- 塗っては乾かし塗っては乾かしという工程は守る
- 塗っているうちにクリームが固くなってくるから水は必要
- 金具等についたクリームは乾く前に拭き取るか、マステ等でカバーをする(乾くと取りにくい)
乾燥させる
全体的に塗り終えたらしっかりと乾かします。
色褪せが酷い角の部分以外にも、色が擦れてしまったところも塗ってみました。
横にしてしまうと乾かせないので工作用紙の裏側に立てて乾かします。
今回はどれぐらい乾かせばいいのか分からなくて4時間ぐらい放っておきました。
仕上げはラナパーで磨く
ラナパーは言わずと知れた万能レザーケア用品です。
というか、改めて公式サイト見たら木製品のケアにも使えるんかい!
布にラナパーをつけて磨いていきます。
あまりたくさん付けるとせっかく塗った色が取れそうなので、布で軽く撫でるぐらいの量で磨きました。
やはり補修クリームを塗りすぎたようで、塗料が取れていますね。
そしてよく見るとところどころツヤが取れています。
管理人のように短気を起こしてクリームをドバドバ刷り込んでしまうと色はいい感じに復活したとて、ツヤが消えてしまうのですね。
ちなみに底の部分の色褪せはクリームに水を混ぜて着色したところですが、こちらは問題なくツヤが戻りました。
ツヤが戻っているところを見るとやはり水を混ぜながら少しずつゆっくりと色を重ねていったほうがいいことがわかりますね。
ただ、使っているうちにツヤはいい感じに戻ってきます。補修してから10ヶ月近く経ちますが、どこを補修したのか分からない状態までツヤが戻りました。
素人でも色の補修は可能
いかがでしょうか。
なかなかいい感じに仕上がりました。
改善点はあれど、初めてで要領が分からない素人でも簡単にリペアできました。
ずーっと眺めてると、多分少しの青が必要かなぁとも思うのですが、ぱっと見全く問題ない色の違いです。
管理人の持っている革みたいに染色されているタイプのものは、使っているうちに色が剥げてくるので、リペア用のクリームが一つあったら便利だなぁと思います。
まぁ、剥げたものも味といったら味なんですけどね。でもなんか嫌。
そして、今回思ったことをまとめると…
- クリームはトレーのようなものに入れて使う(量の調整が楽)
- 水は最初から混ぜずに別々で用意する(色の調整がしやすい)
- 金具やファスナー部分は養生したほうがいい(拭き取りが大変)
- 指で塗る方が楽(細かいところが塗りやすい)
- クリームは水で薄めて少しずつ塗る(厚塗りするとツヤが消える)
- 一回塗ったものが乾いてから塗る(乾く前に塗ると前回塗ったのが取れる)
長いこと探してようやく出会えた自分の革。
プロに任せるのも手ですが、自分で育てるのもレザーの楽しみ方の一つだと思います。
あと、自分でリペアして成功すると眺めるだけでニヤニヤできるのでお勧めです。
カラー補修に失敗してもリムーバがあるようです。
ただし取り扱いには注意した方が良さそうです、なかなかの威力なようなので。
読んでくれてありがとうございます!
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